2025.04.28
cotonari通信 vol.12(2025.04)
こんにちは!cotonari代表理事の佐藤槙子です。4月は新入学や進級などで、周りの環境が変わりやすい時期。担任の先生も変わり、学校への親御さんの不安感も膨らみやすいですよね。今回は、こんな心がけで過ごすと学校とよりスムーズに連携できるのでは、ということを少し、書いてみます。
先生だって人の子です
cocoroneへ通っている子のお母さんで、毎日の連絡帳を「いつもありがとうございます。」から始めているという方がいました。すごいなと思い連絡帳を見せてもらうと、学校の先生が書く欄には「今日は〇〇ができませんでした」「皆と一緒に動けません」など、親御さんにとっては辛い言葉が並ぶ日も多い様子。それでもお母さんは「いつもありがとうございます」から、毎日保護者欄を書いていました。「感謝の気持ちから始めるように、心掛けているんです」と、お母さん。本当は言いたいこともいろいろあるだろうに…と、その心掛けに拍手を送りたい気持ちになったのでした。
毎年、担任の先生が変わるたびに、「今年はうまくやり取りできるだろうか」と不安な気持ちになる親御さんも多いでしょう。発達障がいへの理解や経験、関心の高さは先生によって違うものです。先生だって同じように不安かもしれません。そんな中、前述のお母さんのように「感謝をもって接する」という姿勢は、誰を相手にするにも大切ですね。先生だって人の子。感謝されれば嬉しいですし、話をする前から批判姿勢で来られたら嫌になるでしょう。お互いに人として尊重する気持ちから始めることを、まずは大切にしたいですね。
学校は集団教育の場。「要求」よりも「相談」を
もうひとつ意識しておきたいのは、学校は集団教育の場だということ。わが子にとっての生活・学習の場であると同時に、ほかの子にとっても同じく大切な場。先生は全体のバランスを見ながら、クラスを育てていく必要があります。ひとりひとりへ配慮をしてあげたいけれど、あっちを立てればこっちが立たないということがあったり、そもそも先生のマンパワーが足りなくて、そこまではできないということも。先生と良い関係で子どもを育てていくには、まずそこに共感し理解しておくことが必要です。
そのうえで「こうしてほしい」の要求という形でなく、「こんなことに困っているんだけど、学校ではどんな配慮ができそうですか」と相談の形で話をもっていくことをお勧めします。例えば「落ち着いて席に座っていられない。もう少し刺激があれば座れそう。バランスボールに座らせるのが良いと聞いた」とします。「一番前の席でバランスボールに座らせてやってください」では、その後ろの子はどうでしょう。黒板が見にくくなったり、バランスボールで弾む様子が気になったりで、今度はその子が授業に集中できないかもしれません。では、クラスの中でできる配慮は何だろう。「落ち着いて座っていられるように」という目的を先生と共有し、「そのために何ができるか」を一緒に考える。その方が、双方が納得して取り組めるやり方が見つかりそうです。
保護者・学校・支援者の情報共有が大切
私たちは普段、学校からcocoroneへの子どもの迎えで、よく学校を訪ねます。子どもたちを引き取る短い間にも「今日こんなことがあったんですよ」「最近こんな困りごとがあって」と先生が話してくださると、cocoroneでの様子とも照らし合わせながら、少しアドバイスができることもありますし、うれしいことがあった時には一緒に喜べます。普段から、親御さんと学校と私たち、その三者が密に連携をとれていると、子ども達にはプラスになることが多いなと感じています。
子どもたちにとって「おむつが外れてパンツになる」「自分でトイレに行けるようになる」というのはかなり大きな成長です。ここも三者の連携が取れていると、比較的スムーズにいくことが多いです。例えば親御さんから「パンツに移行したい」と希望のあったAちゃん。初期から学校で取り組むことが難しかったので、まずはcocoroneでトイレトレーニングを始めました。ある程度できるようになって、その情報を先生と共有して学校でもスタート。今では1日中パンツで過ごせ、失敗もほんの時々になりました。
子どもの「サポートブック」を作ってみよう
学校と子どもの情報を共有するためのひとつの方法として、子どもの「サポートブック」を作ると良いですよ。子どもの好きなことや得意なこと、嫌いなことや苦手なことなどを書き込んで、新しい学年が始まったら担任の先生へ渡します。
特に書いておきたいのは「この子には、こんな風に伝えてもらうと理解がしやすいです」「この子は、自分の伝えたいことをこんなやり方だと伝えやすいです」の2点。日常生活は「伝える」「伝わる」が必要なことの繰り返しです。同じ1日でも「伝わった!」という感触ががもてるほど、子どもは安心して心地よく過ごせるでしょう。どんな伝え方が適切かは、本当に人それぞれ。「発達障害の子はこれが良い」というものではなく、「自分の子にはこれ」というやり方をしっかり伝える必要があります。サポートブックは年度が終わったら見直しをして、また次の学年の先生に渡しましょう。
通訳的に、サポート役としてcocoroneを
学校の先生とのやり取りに「どうもうまく伝わらない」「疑問に思ってしまうことが多い」、そんな状況になってきたときは、cocoroneのような支援の立場にいる人たちに相談するのがお勧めです。教育機関である学校の先生と、子どもたちの生活をサポートする私たちとでは、また見えるものや考えることが違ってきます。なので、専門性も交えながら何かしらのアドバイスができると思います。
例えば、サポートブックにどんなことを書いたらいいかな?とか、学校の先生との懇談に一緒に行って話してくれないかな?とか、cocoroneであれば気軽に相談してもらえば大丈夫。すべては「子どものため」に。その同じ方向に向かって、周りにいる大人が協力し合いながら進んでいけると良いですね。
それでは次回のブログも、お楽しみに。
先生だって人の子です
cocoroneへ通っている子のお母さんで、毎日の連絡帳を「いつもありがとうございます。」から始めているという方がいました。すごいなと思い連絡帳を見せてもらうと、学校の先生が書く欄には「今日は〇〇ができませんでした」「皆と一緒に動けません」など、親御さんにとっては辛い言葉が並ぶ日も多い様子。それでもお母さんは「いつもありがとうございます」から、毎日保護者欄を書いていました。「感謝の気持ちから始めるように、心掛けているんです」と、お母さん。本当は言いたいこともいろいろあるだろうに…と、その心掛けに拍手を送りたい気持ちになったのでした。
毎年、担任の先生が変わるたびに、「今年はうまくやり取りできるだろうか」と不安な気持ちになる親御さんも多いでしょう。発達障がいへの理解や経験、関心の高さは先生によって違うものです。先生だって同じように不安かもしれません。そんな中、前述のお母さんのように「感謝をもって接する」という姿勢は、誰を相手にするにも大切ですね。先生だって人の子。感謝されれば嬉しいですし、話をする前から批判姿勢で来られたら嫌になるでしょう。お互いに人として尊重する気持ちから始めることを、まずは大切にしたいですね。
学校は集団教育の場。「要求」よりも「相談」を
もうひとつ意識しておきたいのは、学校は集団教育の場だということ。わが子にとっての生活・学習の場であると同時に、ほかの子にとっても同じく大切な場。先生は全体のバランスを見ながら、クラスを育てていく必要があります。ひとりひとりへ配慮をしてあげたいけれど、あっちを立てればこっちが立たないということがあったり、そもそも先生のマンパワーが足りなくて、そこまではできないということも。先生と良い関係で子どもを育てていくには、まずそこに共感し理解しておくことが必要です。
そのうえで「こうしてほしい」の要求という形でなく、「こんなことに困っているんだけど、学校ではどんな配慮ができそうですか」と相談の形で話をもっていくことをお勧めします。例えば「落ち着いて席に座っていられない。もう少し刺激があれば座れそう。バランスボールに座らせるのが良いと聞いた」とします。「一番前の席でバランスボールに座らせてやってください」では、その後ろの子はどうでしょう。黒板が見にくくなったり、バランスボールで弾む様子が気になったりで、今度はその子が授業に集中できないかもしれません。では、クラスの中でできる配慮は何だろう。「落ち着いて座っていられるように」という目的を先生と共有し、「そのために何ができるか」を一緒に考える。その方が、双方が納得して取り組めるやり方が見つかりそうです。
保護者・学校・支援者の情報共有が大切
私たちは普段、学校からcocoroneへの子どもの迎えで、よく学校を訪ねます。子どもたちを引き取る短い間にも「今日こんなことがあったんですよ」「最近こんな困りごとがあって」と先生が話してくださると、cocoroneでの様子とも照らし合わせながら、少しアドバイスができることもありますし、うれしいことがあった時には一緒に喜べます。普段から、親御さんと学校と私たち、その三者が密に連携をとれていると、子ども達にはプラスになることが多いなと感じています。
子どもたちにとって「おむつが外れてパンツになる」「自分でトイレに行けるようになる」というのはかなり大きな成長です。ここも三者の連携が取れていると、比較的スムーズにいくことが多いです。例えば親御さんから「パンツに移行したい」と希望のあったAちゃん。初期から学校で取り組むことが難しかったので、まずはcocoroneでトイレトレーニングを始めました。ある程度できるようになって、その情報を先生と共有して学校でもスタート。今では1日中パンツで過ごせ、失敗もほんの時々になりました。
子どもの「サポートブック」を作ってみよう
学校と子どもの情報を共有するためのひとつの方法として、子どもの「サポートブック」を作ると良いですよ。子どもの好きなことや得意なこと、嫌いなことや苦手なことなどを書き込んで、新しい学年が始まったら担任の先生へ渡します。
特に書いておきたいのは「この子には、こんな風に伝えてもらうと理解がしやすいです」「この子は、自分の伝えたいことをこんなやり方だと伝えやすいです」の2点。日常生活は「伝える」「伝わる」が必要なことの繰り返しです。同じ1日でも「伝わった!」という感触ががもてるほど、子どもは安心して心地よく過ごせるでしょう。どんな伝え方が適切かは、本当に人それぞれ。「発達障害の子はこれが良い」というものではなく、「自分の子にはこれ」というやり方をしっかり伝える必要があります。サポートブックは年度が終わったら見直しをして、また次の学年の先生に渡しましょう。
通訳的に、サポート役としてcocoroneを
学校の先生とのやり取りに「どうもうまく伝わらない」「疑問に思ってしまうことが多い」、そんな状況になってきたときは、cocoroneのような支援の立場にいる人たちに相談するのがお勧めです。教育機関である学校の先生と、子どもたちの生活をサポートする私たちとでは、また見えるものや考えることが違ってきます。なので、専門性も交えながら何かしらのアドバイスができると思います。
例えば、サポートブックにどんなことを書いたらいいかな?とか、学校の先生との懇談に一緒に行って話してくれないかな?とか、cocoroneであれば気軽に相談してもらえば大丈夫。すべては「子どものため」に。その同じ方向に向かって、周りにいる大人が協力し合いながら進んでいけると良いですね。
それでは次回のブログも、お楽しみに。


