2025.07.20
cotonari通信 vol.13(2025.07)学び続けるチームであるために
こんにちは。cotonari代表理事の佐藤槙子です。
cotonariでは今年度、外部講師をお招きし、月に1回のペースで年間を通した研修を行っています。子どもたちの成長をより丁寧に支援できるよう、スタッフみんなで知識と実践力を深めています。今回は、その学びの様子をご紹介します。
月1回・1年間の研修を始めた理由
これまで、単発の講座やスタッフ個々の研修参加は行ってきましたが、今年5月からは「組織として継続的に学ぶ」ことを目的に、cotonariの現場に深く関わっていただく形で研修を始めました。
講師には、アメリカで行動分析を学び、療育コンサルタントをされている竹村文(あや)さんと作業療法士の市川しょうこさんをお迎えしています。
研修は、午前が座学、午後は実際の療育現場(cocoroneやcohaku)でのコンサルタントです。現場での気づきを次回の座学に反映していただいており、学びと実践を往復できる構成になっています。
「1年間継続」「できるだけ多くのスタッフが参加」「実際の現場も見ていただく」――この3点を大切に、竹村さんにカリキュラムを作っていただきました。
現場に入ってもらうということは、これまで代表として積み上げてきた取り組みを見ていただくことでもあります。正直、勇気の要る決断でしたが、外から見てもらうことで新しい発見や成長につながると考え、思い切ってお願いしました。始まってまだ2回ですが、すでに「お願いしてよかった」と実感しています。
午前の座学ではこんなことを学んでいます
午前中は、発達障がいのある子どもたちへの支援について、竹村さんにお話しいただいています。私自身、長く療育に関わる中で「まず知っておくことが大切」と感じてきた基礎的な内容を中心に、1年かけて丁寧に学び直しています。
たとえば前回は、感覚の発達を促す遊びについて。発達障がいのある子どもたちは、目の動かし方が上手くいかず、本来の視覚機能を十分に使えていないことがあります。視野が狭くなったり、物の見え方が独特になったりすることも。そのため、どう見えているのか、どんな困りごとが起こりやすいのかを理解することが支援の第一歩です。
今はYouTubeなどでも多くの情報が得られますが、研修の魅力は「その場で疑問を聞ける」「話題を深めながら理解できる」ところにあります。スタッフも日々の支援の中で感じている課題を持って臨んでいるので、真剣なやり取りが続きます。
また、竹村さんは「すぐ現場で使える工夫」を必ず取り入れてくださいます。
たとえば、泣いている子どもに抱っこする以外の方法として、感覚を刺激するというアプローチを学びました。知識と体験がつながることで、支援の幅が広がり、自信にもつながります。宿題も毎回出るので、スタッフ全員で意欲的に学んでいます。
午後は現場を見ていただきます
午後は、普段の集団療育の様子を竹村さんに見ていただきます。現場で気づいた点を質問したり、改善のヒントを教えていただいたりしています。
療育では「環境を整える」ことがとても大切です。物の配置やスタッフの動き方ひとつで、子どもたちの過ごしやすさが大きく変わります。毎日同じ空間にいると見落としがちなことも、外からの視点で新しい発見があります。少しずつ改善が進み、場がより整ってきました。
実際に竹村さんが療育に入ってくださったこともあります。それまで個々にボール遊びなとをしていて大きな声が飛び交っていた場で、竹村さんの声かけで子どもたちが自然と集まり、「あっち向いてホイ」を一緒に楽しむ姿に驚きました。その場で初めて会った子も含めて、短時間で安心感をつくり出す姿に感動しました。
また、細かな観察にもいつも学びがあります。過集中になりやすい子に対して、「お母さんの声のような高い声で話しかけてみては?」というアドバイスをいただき、実際に試すとスッと反応が変わりました。こうした気づきの積み重ねが、子どもたちとの関わりをより豊かにしてくれます。
1年後が楽しみです
研修では、予定していた内容が盛り上がり、予定のページにたどり着かないこともしばしば。でもそれも「学びが深まっている証拠」です。午後の様子を動画に撮って次回に活かすなど、臨機応変に進めています。
私が代表として大切にしているのは、「子どもたちを支援する私たちは、常に学び続ける存在でありたい」ということです。それを個人の努力に任せるのではなく、組織として学びを支える体制をつくることが、cotonariの強みになると考えています。
共通の土台を持ちながら、それぞれの得意分野を生かしていけるチームに。
1年後、この研修を終えた私たちがどんな姿になっているのか、今からとても楽しみです。
cotonariでは今年度、外部講師をお招きし、月に1回のペースで年間を通した研修を行っています。子どもたちの成長をより丁寧に支援できるよう、スタッフみんなで知識と実践力を深めています。今回は、その学びの様子をご紹介します。
月1回・1年間の研修を始めた理由
これまで、単発の講座やスタッフ個々の研修参加は行ってきましたが、今年5月からは「組織として継続的に学ぶ」ことを目的に、cotonariの現場に深く関わっていただく形で研修を始めました。
講師には、アメリカで行動分析を学び、療育コンサルタントをされている竹村文(あや)さんと作業療法士の市川しょうこさんをお迎えしています。
研修は、午前が座学、午後は実際の療育現場(cocoroneやcohaku)でのコンサルタントです。現場での気づきを次回の座学に反映していただいており、学びと実践を往復できる構成になっています。
「1年間継続」「できるだけ多くのスタッフが参加」「実際の現場も見ていただく」――この3点を大切に、竹村さんにカリキュラムを作っていただきました。
現場に入ってもらうということは、これまで代表として積み上げてきた取り組みを見ていただくことでもあります。正直、勇気の要る決断でしたが、外から見てもらうことで新しい発見や成長につながると考え、思い切ってお願いしました。始まってまだ2回ですが、すでに「お願いしてよかった」と実感しています。
午前の座学ではこんなことを学んでいます
午前中は、発達障がいのある子どもたちへの支援について、竹村さんにお話しいただいています。私自身、長く療育に関わる中で「まず知っておくことが大切」と感じてきた基礎的な内容を中心に、1年かけて丁寧に学び直しています。
たとえば前回は、感覚の発達を促す遊びについて。発達障がいのある子どもたちは、目の動かし方が上手くいかず、本来の視覚機能を十分に使えていないことがあります。視野が狭くなったり、物の見え方が独特になったりすることも。そのため、どう見えているのか、どんな困りごとが起こりやすいのかを理解することが支援の第一歩です。
今はYouTubeなどでも多くの情報が得られますが、研修の魅力は「その場で疑問を聞ける」「話題を深めながら理解できる」ところにあります。スタッフも日々の支援の中で感じている課題を持って臨んでいるので、真剣なやり取りが続きます。
また、竹村さんは「すぐ現場で使える工夫」を必ず取り入れてくださいます。
たとえば、泣いている子どもに抱っこする以外の方法として、感覚を刺激するというアプローチを学びました。知識と体験がつながることで、支援の幅が広がり、自信にもつながります。宿題も毎回出るので、スタッフ全員で意欲的に学んでいます。
午後は現場を見ていただきます
午後は、普段の集団療育の様子を竹村さんに見ていただきます。現場で気づいた点を質問したり、改善のヒントを教えていただいたりしています。
療育では「環境を整える」ことがとても大切です。物の配置やスタッフの動き方ひとつで、子どもたちの過ごしやすさが大きく変わります。毎日同じ空間にいると見落としがちなことも、外からの視点で新しい発見があります。少しずつ改善が進み、場がより整ってきました。
実際に竹村さんが療育に入ってくださったこともあります。それまで個々にボール遊びなとをしていて大きな声が飛び交っていた場で、竹村さんの声かけで子どもたちが自然と集まり、「あっち向いてホイ」を一緒に楽しむ姿に驚きました。その場で初めて会った子も含めて、短時間で安心感をつくり出す姿に感動しました。
また、細かな観察にもいつも学びがあります。過集中になりやすい子に対して、「お母さんの声のような高い声で話しかけてみては?」というアドバイスをいただき、実際に試すとスッと反応が変わりました。こうした気づきの積み重ねが、子どもたちとの関わりをより豊かにしてくれます。
1年後が楽しみです
研修では、予定していた内容が盛り上がり、予定のページにたどり着かないこともしばしば。でもそれも「学びが深まっている証拠」です。午後の様子を動画に撮って次回に活かすなど、臨機応変に進めています。
私が代表として大切にしているのは、「子どもたちを支援する私たちは、常に学び続ける存在でありたい」ということです。それを個人の努力に任せるのではなく、組織として学びを支える体制をつくることが、cotonariの強みになると考えています。
共通の土台を持ちながら、それぞれの得意分野を生かしていけるチームに。
1年後、この研修を終えた私たちがどんな姿になっているのか、今からとても楽しみです。



