2026.03.16
cotonari通信 vol.16(2026.03)療育の現場で生きる、それぞれの専門性
こんにちは。cotonari代表理事の佐藤槙子です。
療育の現場(cocorone、cohaku)では、さまざまな資格や専門的な経験を持つスタッフが、それぞれの強みを生かしながら日々の支援に関わっています。今回は、理学療法士として働いているWさんにお話を伺いながら、「資格や経験を療育の中でどのように生かしていけるのか」についてご紹介したいと思います。
理学療法士にとっては一見なじみの少ない職場
理学療法士として病院で勤務していたWさんは、結婚・出産を機にcocoroneのスタッフとなり、現在は約8年勤務しています。cocoroneで働くことになったきっかけは、知人からの紹介でした。
「出産を機に、子どもに関わる仕事に興味を持つようになりました。ただ、自分ひとりでは療育の分野に出会う機会はなかったかもしれません。理学療法士は、病院やデイケア施設などでリハビリに関わる仕事というイメージが強く、高齢の方を対象とすることが多い職種です。私が学んだ養成校でも、発達障害について詳しく学ぶ機会は多くありませんでした」
1対1とは違う、力を合わせる面白さ
現在、Wさんは主に未就学児を対象とした集団療育を担当しています。子どもたちと一緒に遊びながら、一人ひとりの成長につながる支援を考え、実践しています。理学療法士は身体の動きの専門職でもあり、子どもたちの動きに着目しながら支援に関わっています。
「病院でのリハビリは基本的に1対1で行うことが多いのですが、cocoroneでは複数の子どもに対して、スタッフもチームで関わります。私は理学療法士として身体の動きを意識した遊びを考えますが、子どもたちがそのまま受け入れてくれるとは限りません。そんなとき、保育士経験のあるスタッフが、子どもたちが楽しめるように遊び方を工夫してくれるんです。そうしたやり取りの中で、チームで支援をつくっていく面白さを感じています」
病院やデイケアでの経験が療育に生きる
「子どもへの関わり方には、これまでの経験が生きていると感じます」とWさんは話します。
「例えばリハビリでは、『なぜできないのか』を考え、方法を試し、振り返りながら調整していきます。この流れは療育の現場でも同じで、課題・原因・対応・改善を繰り返しながら関わっていきます。これまでの仕事の進め方が自然と生かされているように感じます」
また、療育の分野は理学療法士にとってなじみが少ないこともあり、最初の一歩に迷う方も多いのではないかと話します。
「私自身も、紹介がなければ関わる機会はなかったかもしれません。実際に働いてみると、職種ごとに役割が固定されているわけではなく、それぞれの視点を持ち寄りながら支援をつくっていく柔軟さがあります。発達障害や療育について初めて学ぶ方でも、研修や日々の実践を通して少しずつ理解を深めていくことができる環境だと思います」
自分の知識や経験を生かしながら、子どもたちのために
Wさんの話にもあったように、各専門職にとって療育の分野は必ずしも一般的な進路とは言えないかもしれません。しかし、さまざまな専門性が関わることで、支援の幅が広がっていくのも療育の特徴です。cocoroneやcohakuでも、多様なバックグラウンドを持つ方に関わっていただけたらと考えています。
例えば、次のような専門職の方々にもご活躍いただけます。
●心理士の方
子どもたちの行動には、それぞれ理由や背景があります。「どうしてこの行動が起きているのか」を心理的な視点から捉え、関わり方を一緒に考えていくことができます。また、保護者の方やスタッフが安心して関われるよう、気持ちの面を支える役割も担っていただけます。
●作業療法士の方
手先の使い方や感覚の感じ方などに着目し、「どうすればこの子が取り組みやすくなるか」を考える専門性が生かせます。遊びや活動の中に工夫を取り入れながら、無理なくできることを増やしていく関わりができます。
●言語聴覚士の方
言葉でのやりとりだけでなく、表情やジェスチャーも含めた「伝え合う力」を支える専門性を活かし、一人ひとりに合った方法で、気持ちや思いを伝えられるように関わっていきます。また、食べることに関する支援にも力を発揮していただけます。
また、保育士や教員としてのご経験がある方は、子どもと日々関わる中で関係を築いていく力や、集団の中での関わり方を支える力を生かしていただけると感じています。
それぞれの専門性は違いますが、どれも子どもたちを多面的に理解し、よりよい関わりを見つけていくための大切な視点だと考えています。
そしてもう一つ、日々の支援の中で大切になるのが運転です。放課後には学校への送迎もあるため、安全に配慮しながら運転できることも大切な役割のひとつです。
自分の想いと働く場所の想いが重なること
今回のブログが、就職先を探している方や、これから進路を考える学生の方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。専門性や資格をどこで生かしていくかを考える際に、「療育」という選択肢も思い浮かべていただけたらと思います。
また、働く場所を選ぶうえで、自分の専門性を生かせるかどうかと同じくらい大切なのが、「どのような考え方や方針を大切にしているか」という点ではないでしょうか。お互いの価値観が大きくずれていないことが、長く安心して働くことにつながるように感じています。
cocoroneやcohakuでも、それぞれの考え方を大切にしながら、共に歩んでいける方と出会えたら嬉しいです。知識や経験は、働きながら少しずつ積み重ねていくことができます。見学や面談のご希望がありましたら、どうぞお気軽にお声かけください。
療育の現場(cocorone、cohaku)では、さまざまな資格や専門的な経験を持つスタッフが、それぞれの強みを生かしながら日々の支援に関わっています。今回は、理学療法士として働いているWさんにお話を伺いながら、「資格や経験を療育の中でどのように生かしていけるのか」についてご紹介したいと思います。
理学療法士にとっては一見なじみの少ない職場
理学療法士として病院で勤務していたWさんは、結婚・出産を機にcocoroneのスタッフとなり、現在は約8年勤務しています。cocoroneで働くことになったきっかけは、知人からの紹介でした。
「出産を機に、子どもに関わる仕事に興味を持つようになりました。ただ、自分ひとりでは療育の分野に出会う機会はなかったかもしれません。理学療法士は、病院やデイケア施設などでリハビリに関わる仕事というイメージが強く、高齢の方を対象とすることが多い職種です。私が学んだ養成校でも、発達障害について詳しく学ぶ機会は多くありませんでした」
1対1とは違う、力を合わせる面白さ
現在、Wさんは主に未就学児を対象とした集団療育を担当しています。子どもたちと一緒に遊びながら、一人ひとりの成長につながる支援を考え、実践しています。理学療法士は身体の動きの専門職でもあり、子どもたちの動きに着目しながら支援に関わっています。
「病院でのリハビリは基本的に1対1で行うことが多いのですが、cocoroneでは複数の子どもに対して、スタッフもチームで関わります。私は理学療法士として身体の動きを意識した遊びを考えますが、子どもたちがそのまま受け入れてくれるとは限りません。そんなとき、保育士経験のあるスタッフが、子どもたちが楽しめるように遊び方を工夫してくれるんです。そうしたやり取りの中で、チームで支援をつくっていく面白さを感じています」
病院やデイケアでの経験が療育に生きる
「子どもへの関わり方には、これまでの経験が生きていると感じます」とWさんは話します。
「例えばリハビリでは、『なぜできないのか』を考え、方法を試し、振り返りながら調整していきます。この流れは療育の現場でも同じで、課題・原因・対応・改善を繰り返しながら関わっていきます。これまでの仕事の進め方が自然と生かされているように感じます」
また、療育の分野は理学療法士にとってなじみが少ないこともあり、最初の一歩に迷う方も多いのではないかと話します。
「私自身も、紹介がなければ関わる機会はなかったかもしれません。実際に働いてみると、職種ごとに役割が固定されているわけではなく、それぞれの視点を持ち寄りながら支援をつくっていく柔軟さがあります。発達障害や療育について初めて学ぶ方でも、研修や日々の実践を通して少しずつ理解を深めていくことができる環境だと思います」
自分の知識や経験を生かしながら、子どもたちのために
Wさんの話にもあったように、各専門職にとって療育の分野は必ずしも一般的な進路とは言えないかもしれません。しかし、さまざまな専門性が関わることで、支援の幅が広がっていくのも療育の特徴です。cocoroneやcohakuでも、多様なバックグラウンドを持つ方に関わっていただけたらと考えています。
例えば、次のような専門職の方々にもご活躍いただけます。
●心理士の方
子どもたちの行動には、それぞれ理由や背景があります。「どうしてこの行動が起きているのか」を心理的な視点から捉え、関わり方を一緒に考えていくことができます。また、保護者の方やスタッフが安心して関われるよう、気持ちの面を支える役割も担っていただけます。
●作業療法士の方
手先の使い方や感覚の感じ方などに着目し、「どうすればこの子が取り組みやすくなるか」を考える専門性が生かせます。遊びや活動の中に工夫を取り入れながら、無理なくできることを増やしていく関わりができます。
●言語聴覚士の方
言葉でのやりとりだけでなく、表情やジェスチャーも含めた「伝え合う力」を支える専門性を活かし、一人ひとりに合った方法で、気持ちや思いを伝えられるように関わっていきます。また、食べることに関する支援にも力を発揮していただけます。
また、保育士や教員としてのご経験がある方は、子どもと日々関わる中で関係を築いていく力や、集団の中での関わり方を支える力を生かしていただけると感じています。
それぞれの専門性は違いますが、どれも子どもたちを多面的に理解し、よりよい関わりを見つけていくための大切な視点だと考えています。
そしてもう一つ、日々の支援の中で大切になるのが運転です。放課後には学校への送迎もあるため、安全に配慮しながら運転できることも大切な役割のひとつです。
自分の想いと働く場所の想いが重なること
今回のブログが、就職先を探している方や、これから進路を考える学生の方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。専門性や資格をどこで生かしていくかを考える際に、「療育」という選択肢も思い浮かべていただけたらと思います。
また、働く場所を選ぶうえで、自分の専門性を生かせるかどうかと同じくらい大切なのが、「どのような考え方や方針を大切にしているか」という点ではないでしょうか。お互いの価値観が大きくずれていないことが、長く安心して働くことにつながるように感じています。
cocoroneやcohakuでも、それぞれの考え方を大切にしながら、共に歩んでいける方と出会えたら嬉しいです。知識や経験は、働きながら少しずつ積み重ねていくことができます。見学や面談のご希望がありましたら、どうぞお気軽にお声かけください。



